(幹事社)
本年もよろしくお願いいたします。幹事社の静岡新聞です。冒頭の知事発言について幹事社からは特に質問ないんですが、各社さん、何か冒頭の知事発言に対して質問がありましたらお願いします。
(記者)
静岡新聞と申します。石川県の支援についてちょっとお尋ねしたいんですけれども、県の支援担当の町は穴水町ということでよろしいですか。
(知事)
そうです。
(記者)
ありがとうございます。
(知事)
穴水町というように、昨日、全国知事会並びに総務省が調整されて、穴水町ということになりまして、そこに昨日、9時半に4名派遣いたしました。もう既に到達しているのですが、町役場に到達したとのことです。ただし、町役場にも避難民がいらっしゃって、差し当たって、泊まるところ等々についてもですね、きっちりとした拠点が設けがたい状況というところ、目下の状況です。これは先遣隊でございまして、続きまして、私としましては、東日本大震災の時に、これは何と1週間以上経ってから全国知事会の方から、岩手県担当と言われたんですけれども、その時には、私は、今度は岩手県のどこに拠点を定めるかということで、遠野市にいたしまして、そこから支援体制やってきました。今回、穴水町、先遣隊の御報告をお待ちしますけれども、御案内のとおり、そこは能登空港のすぐ近くです。能登空港が穴水町にあります。能登空港は、今は滑走路が使えない状態でありますけれども、しかしながら、ヘリコプターなどは可能ではないかと思っております。また東日本大震災の時以降、静岡県の富士山静岡空港は、大規模な広域防災拠点に認定されておりまして、海上保安庁の方も使える条件があるはずです。したがって、2日に大きな事故がございましたけれども、あの海上保安庁の方にも、もし必要とあれば、この富士山静岡空港をお使いいただいて、そして空からの支援が今、一番良いのではないかと、ヘリコプターなどが可能なので、道路が寸断されてるっていうことなのでですね、輪島もすぐ、北西方向に行けば輪島市でありますし、さらに北の方に珠洲市があります。穴水はちょうどこう、死者も出ているところでもあり、被害が大きいんですけれども、ここのところのどこにですね、うちの拠点を定めて、そしてそこから、これから長期にわたるであろう支援体制をですね、しっかりやっていきたいというふうに思っております。
(記者)
まだ現状では拠点になり得る場所が決まってないということだと思うんですけれども、見通しとしてはいつぐらいまでにっていうのがあるか。
(知事)
まずは先遣隊の報告をお待ちするということですね。できればその能登空港がですね、空の道ですので、仮に、加賀地域のどこかにですね、うちが拠点を設けたら、そっからまた道路で往復しなくちゃいかんということもありますので、できればそのすぐ近くがいいと。私はできれば能登空港内にですね、うちの拠点を設ければいいかなということで、その方向もですね、次の先遣隊に続くですね、情報収集班を、彼ら帰ってきたときに送りますので、その前後に、どういう形で長期的な支援をしていくかという方針を決めたいと思っております。
(記者)
今、少し次の隊の話も出たんですけれども、現状ですと現地からは具体的にどのような要請が一番多くあるかというと。
(知事)
御案内のとおり、皆様と大して変わらないわけですが、なかなか情報が入りにくいところもあります。しかしながら、水・食料、これに不足されていると。エネルギーも不足されているということなので、差し当たってですね、断水をしていると、それから停電もしていると、それからガソリンも不足していると、こういう基本的なものが足りない状況なので、そこを迅速かつ適切な方法で、しかるべきところに物が届くようにするにはどうしたらいいかと。われわれとしては、とりあえずですね、穴水町担当ということで、穴水町担当ということなので、そこを重点的にですね、支援をしていきたいという方針は立てているところであります。
(記者)
ありがとうございます。穴水町の担当ということで、県だけではなくて各政令市以外の市町からの職員の派遣ということも今後あるかと思うんですが、そのあたりの体制などはどうなってますか。
(知事)
うちは政令市2つありますけれども、浜松市は珠洲市、そして静岡市は加賀市を担当するように御指示が来てると。差し当たってですね、能登半島も縦に長いですし、加賀も含めますと非常に南北に長いところでございますから、なるべく集中的にですね、預かったところは責任を持って、その方たちの支援をすると。岩手の時のやり方と一緒ですね。まずは預かったところ、向こうの御指示をしていただきながらですけれども、釜石あるいは山田、大槌、ここに支援集中しました。それからまた熊本の地震のときにはですね、嘉島町に支援を集中いたしました。それはもちろん熊本からの御要請があったからなんですけれども、今回、穴水町っていうんですか、穴水町にですね、要請が入りましたので、今回、丸2日で入ったのでですね、喜んでおります、もう朝一番で昨日出てますから。情報をとにかく収集して、皆様方にも共有していただいて、われわれとしてはできる限り、できる限り早くですね、緊急支援体制を現地で整えたいと思っております。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
冒頭発言について質問がある人は他にありましたら、特になければ次に移りますけれども。冒頭発言以外の項目について、質問のある社があれば、手を挙げてください。
(知事)
これから幹事社の方にですね、できる限り質問を前もってお届け願いまして、幹事社からの御質問を、たとえ1日前でも来ればですね、こちらでそれなりに資料準備して、それで的確な回答ができるようにしたいというふうに思っております。御協力いただければと思います。宜しくお願いします。
(幹事社)
特になさそうですか。
(記者)
中日新聞と申します。今回のちょっと能登地方の地震の支援体制に絡んでなんですけども、静岡県の南海トラフがあると思うんですけども、そこと緊急配備体制というか、そういった面で、南海トラフと絡めて考えると、どういったことが今、言えるでしょうか。
(知事)
良い御質問です。南海トラフの巨大地震が起こりますと、最も心配されるのは原発の事故との複合災害ということで、仮に原発に事故が起こり、起こる可能性出てきますと、避難しなければなりません。避難先として、確か12の都県と協定を結んでると思うわけですね。石川県も金沢市ほか、いくつかのところに、その避難が可能という協定が結ばれて(正しくは、「約束されて」)おります。ですから私は最初はですね、そういう連携をし、連携といいますか避難のときの協力関係ができている市町を教えてくださいと、そこと連絡を取って、そこにですね、そこだとそれなりの静岡県との協力関係が、これまで協定で(正しくは、「約束で」
結ばれていますものですから、そこを利用しようかなと思ったわけでございます。しかし、穴水町ということで、もうそこをお願いしたいという、国からの御指導ですのでですね、目下のところはそこにしようと思っております。ただ、今回のような、仮にですね、厳冬期に南海トラフ大地震が起こり、そして、原発周辺の方が避難しなくちゃいけない場合ですね、冬の道をどういうふうにしてですね、日本海側に入っていくのかっていう問題は確かにあると思うのですね。ですから、いくつもの考えるべき事柄が今回の能登の地震で出てきてるなというところでございます。
(記者)
すみません、加えてなんですけれども、今回、支援を行うことで県民にとってどういうメリット、メリットというか、あると思いますか。
(知事)
これはですね、困ってる人はもう助けるってのはもう、そのメリットも糞もなくて、ともかく助けなくちゃいかんと。これはわれわれとしては、今まで一貫してそうでした。またこれまでの東日本とか、それから熊本とか、あるいは広島とか、その他のところの被災地に救援に行ってですね、避難所の運営体制だとか様々なことを学習してきております。ですから、それを活かした形で、救援を効率的に、効果的に行っていきたいと思っております。それから石川県はですね、去年まで私どもは東日本文化都市(正しくは、「東アジア文化都市」)のを担い手だったわけですけれども、今年の1月1日からですね、石川県が東アジア文化都市の県になってるんですね。ですからこれ以上の厳しい出発はないなと思っております。それだけに、われわれ、バトンタッチいたしましたので、石川県のためにはですね、できる限りのこの協力をしていきたいというふうに思っております。
(幹事社)
その他、御質問ある社、いらっしゃいますか。 |